「在日コリアン高齢者生活支援ネットワーク・ハナ」(ハナネット)の研修会に参加した、
エルファ訪問ヘルパーの李さんが、研修の様子を職員向けに報告されました。
ハナネットは、広島、神戸、大阪、滋賀、奈良、京都などの、
事業者、団体、個人が参加するネットワークで、
在日コリアンの介護や研究に携わる人たちが集まっていて、年に1~2回の研修会をしています。
今年は、東京新大久保「在日韓国人福祉会」、足立区の「デイサービスセンター朝日」、
神奈川県川崎市「ふれあい館」の見学をして、濃密な講演や交流会がおこなわれました。
外国人高齢者を総合的に支援する活動が、自分たちの持ち出しの取り組みから始まって、
行政や地域包括支援センターや社会福祉協議会などの公的機関と連携をとり、
各地で少しずつ拡大していることがわかりました。
特に、認知症高齢者支援では母語帰りへの対応が大切な活動になっていて、
また、民族の文化に身を置くことができる福祉環境はまだまだ整っていないため、
唯一の施設として片道何時間かけてでも施設に通うニーズがあることがわかりました。
ふれあい館では、ヘイトデモを許さない思いが、法制定や川崎市の罰則付き条例につながった活動が話されました。
「思いやりでは差別はなくならない」という強いメッセージを受け取りました。
ボランティアの高齢者に混ざって、こどもたちが賑やかに遊んでいて、
多文化家族支援や識字教室をつづけてこられた施設の特徴を感じる機会になりました。
他の地域の活動にたくさんの元気をもらい、これからのエルファの役割を考え、
日々の介護業務に気を引き締めた、良い研修報告会になりました!
