滋賀県地域総合センター職員研修会

7月10日、 公益財団法人滋賀県人権センター様に お声がけいただき、 地域総合センターの職員研修会で お話をさせてもらいました。 滋賀県各地の隣保館(コミュセン)で 日々相談業務に携わっておられる相談員の方々を前に、 京都の地で20年越えて積み重ねた エルファの活動を紹介させていただき、 日本の外国籍住民が 困難なく気兼ねなく 日本の福祉制度(フォーマル/インフォーマル両方)を 使えるためにと、現状報告と課題をお伝えしました。 在日コリアン1世から2世、 特別永住者から「ニューカマー(新たな1世)」、 日本人やコリアン以外の他国籍者へと 利用ニーズは広がっています。 日本社会の状況やエルファの事例を見ていると、 エルファの事業をもっと多くの人に知ってもらい、 より発展させるために 皆さんと協力したいという思いがあふれました。 いま参議院選挙まっただなかですが、 外国人の基本的人権のことを 国の判断でいかようにでも決められるかのような主張がなされたり、 外国人を排斥する表現が日常化したりしていて、 誰にとっても生きづらい社会風潮が 増しているように思えます。 そんななか、 エルファはソーシャルワークの拠点のひとつとして、 いち事業者、いち法人ではやりきれないことも、 多職種、多業種連携でもって、 誰も排除されない社会をめざしていきます。 「次回はエルファへ交流に行きたいです」 と感想をもらい、 「是非やりましょう…

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同志社大学、大谷大学のゼミ研修

6月21日に、2つの大学のゼミ生たちが、エルファの研修に来られました。 同志社大学神学部勝俣ゼミ様は4年目のお付き合いです。 大谷大学鄭・喜多ゼミ様は3年目のお付き合いです。 事前学習したうえで訪問されるので、学生たちが問題意識を整理していると感じました。 「在日コリアンの歴史について学びたい」 「1世や2世の話を直接聞きたい」 「東九条のまちに在日コリアンが集住する経緯を知りたい」 「これから自分には何ができるのか考えていきたい」と語る学生も。 同志社大学の勝俣ゼミ様は、東九条の歴史についても学んだうえで、 地域を少し一緒に歩いてコミュニティカフェ「ほっこり」の話も聞かせてもらいました。 コーディネートしてくださった、京都市地域・多文化ネットワークセンター様に感謝です。 大谷大学の鄭・喜多ゼミ様は、デイサービスの利用者様たちとの交流で、 チャンゴのリズムに合わせて朝鮮民謡を一緒に歌われました。 歳を重ねても、障害があっても、外国にルーツがあっても、 多様な生活課題を抱えながらも、 自分らしい生き方を実現できるような福祉のあり方を模索している、 エルファの取り組みに触れた学生たちが、 自分なりの課題を1つでも見つけてくれたらと願っています。

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2025年度事業計画発表会

6月14日に、エルファのNPO法人総会と、 各事業所の総括&計画を発表する事業計画発表会をおこないました。 (サービス調整にご協力いただいた利用者様、事業者様、ありがとうございました) 事業計画発表会は2015年から毎年開催しており今年で11回目を数えます。 事業所数が7つ、ほかに調理部や地域活動、多文化共生活動など、 11種の発表を1時間ちょっとかけてするのですが、 どの事業所も1年間の内容を数分間でまとめるのに毎年悩んでいます。 それでも各事業所の話を聞いて、事業所どうしが連携するのに役立ちますし、 それぞれの職員が何を大切に活動しているか、その思いの一端もみえて、 とても貴重な場になっています。 日頃は顔を合わせることの少ない理事の方々にも集まっていただき、 2部の懇親会では、応援メッセージをもらいます。 今年の職員表彰は、 ホープ賞、セルフコントロール賞、ソロトワ賞、チャレンジ賞でした。 毎年エルファ独自の観点でお祝いしています。 今年の法人目標は、 高齢者支援事業 ・地域の相談窓口として機能強化 ・職員の成長、能力開発 ・レクリエーション改革や生きがい支援など、質の向上 ・事業所の体制を整える ・韓国認知症協会との協働事業 障害者支援事業 ・生き方支援、事業所の体制を整える ・居宅サービス事業の成長 ・職員の成長、新たな事業開始の準備 ・手話の普及活動 などを掲げています。 引き続き、職員がそれぞ…

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アジア太平洋学術協会(APA)海外研修生

3月末にテキサス女子大学の研修プログラムへの協力のメールが届きました。 アジア太平洋学術協会という、国際文化交流を目的とする女性たちが4年前に立ち上げた団体だそうで、 先んじてグローバル教育にも取り組まれ、14年で6,000人以上の学生や教員に協力してきたそうです。 なかでも、中国、香港、台湾、日本、シンガポール、タイ、ベトナム、韓国、マレーシア、インド、 オーストラリア、ニュージーランドなどのアジア太平洋の国/地域でプログラムを運営していて、 若者たちに、文化交流、実践的な学び、キャリア開発の機会を提供するプラットフォームをめざしているそうで、 エルファとしても関わりをもって、世界にエルファを発信するきっかけにしたいと思い、受け入れました。 2025年5月29日に、20人の研修生が来られました。 在日コリアンへの福祉事業、在日コリアンの法的権利の不安定さ、日本社会のヘイトスピーチの状況、 離散家族の話などをして、デイサービスや作業所を見学してもらいました。 参加されたみなさんが、多様なルーツ、ジェンダーの方々で、複数の言語を使っておられたりもして、刺激的でした! これからも世界各地の見学者にエルファの活動を伝えていきたいと思います!

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エルファ職員の研修報告会~ハナネット研修~

2025年3月21日~22日にかけて、 「在日コリアン高齢者生活支援ネットワーク・ハナ」(ハナネット)の研修会に参加した、 エルファ訪問ヘルパーの李さんが、研修の様子を職員向けに報告されました。 ハナネットは、広島、神戸、大阪、滋賀、奈良、京都などの、 事業者、団体、個人が参加するネットワークで、 在日コリアンの介護や研究に携わる人たちが集まっていて、年に1~2回の研修会をしています。 今年は、東京新大久保「在日韓国人福祉会」、足立区の「デイサービスセンター朝日」、 神奈川県川崎市「ふれあい館」の見学をして、濃密な講演や交流会がおこなわれました。 外国人高齢者を総合的に支援する活動が、自分たちの持ち出しの取り組みから始まって、 行政や地域包括支援センターや社会福祉協議会などの公的機関と連携をとり、 各地で少しずつ拡大していることがわかりました。 特に、認知症高齢者支援では母語帰りへの対応が大切な活動になっていて、 また、民族の文化に身を置くことができる福祉環境はまだまだ整っていないため、 唯一の施設として片道何時間かけてでも施設に通うニーズがあることがわかりました。 ふれあい館では、ヘイトデモを許さない思いが、法制定や川崎市の罰則付き条例につながった活動が話されました。 「思いやりでは差別はなくならない」という強いメッセージを受け取りました。 ボランティアの高齢者に混ざって、こどもたちが賑やかに遊んでいて、 多文化家族支援や識字教室をつづけてこられ…

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